「RPOサービスに興味があるが、高すぎて導入できない」
「採用にコストもリソースも避けず、人手が確保できない」
採用代行(RPO)サービスとは、採用のアウトソーシングです。
コストやリソースの問題で採用活動に限界を感じている中小企業におすすめのサービスではあるものの、従来型のサービスは非常に高額で、導入ハードルが高いのが課題でした。
この記事ではRPOサービスの概要や費用相場、利用メリットとデメリットを解説します。
後半ではおすすめのRPOサービス5社の比較と中小企業向けのRPOサービスの選び方を紹介しています。
1.採用代行(RPO)サービスとは
RPOサービスとは「Recruitment Rrocess Outsourcing」の略称で、日本語でいうと「採用代行・採用アウトソーシング」を意味します。
中小企業はとくに採用専任の担当者を設置するのが難しく、自社に採用ノウハウが蓄積されていないことも多いです。
そういった採用活動における課題を解決するサービスとして、RPOサービスが生まれました。
さらに詳しくRPOサービスについて解説します。
- RPOサービスに依頼できる業務
- 採用代行(RPO)サービスの料金体系と相場
(1)RPOサービスに依頼できる業務
RPOサービスに依頼できる業務は、以下のようなものです。
- 採用計画の策定
- 母集団形成代行
- 応募者管理
- 書類選考や面接
- 内定者への連絡などのフォロー業務
採用の前段階である計画から、内定後のフォローまで総合的に業務を依頼可能です。
なお、RPOサービスには複数の種類があり、採用計画から内定者フォローまで一連の流れを支援する「総合支援型」と採用業務の一部のみを請け負う「業務委託型」があります。
(2)採用代行(RPO)サービスの料金体系と相場
RPOサービスの料金体系は主に以下の2種類です。それぞれの料金体系の概要および相場について紹介します。
- 月額定額制
- 依頼業務ごとの課金制
#1:月額定額制
月額定額制とは一定の金額を月ごとに支払い、採用業務を委託する料金体系です。
総合支援型のRPOサービスに多い料金体系で、定額で採用業務を総合的に任せられます。
費用相場は企業によってまちまちですが、大手が運営するRPOサービスは月50万円、小規模なRPOサービスの場合は月10万円程度が相場です。
#2:依頼業務ごとの課金制
RPOサービスは採用業務の一部のみを委託し、その労力にあった費用を支払う料金体系もあります。
総合支援型よりも安価に利用できるのが特徴です。
費用相場としては以下のようになります。
業務内容 | 費用 |
---|---|
メール・DMによるスカウト配信 | 月額3万円〜 |
面接日時の調整 | 月額5万円〜 |
合否の連絡 | 月額2万円〜 |
評価シートの作成 | 1通あたり3,000円〜 |
内定通知作成 | 月額2万円〜 |
複数の業務を委託したい場合は、それぞれの業務に設定されている費用が加算される仕組みです。
(3)RPOサービスが注目される背景
売り手市場が続く採用市場では、多くの企業が採用活動に注力しており、それに比例して優秀な人材の獲得は難しくなっています。
従来の採用方法では望むような成果が得られないこと、また採用の方法も多様化したことから、企業の採用活動への負担が増えてしまいました。
とくに人材が十分ではない中小企業は、人手が足りないのに採用に回すリソースが不足する傾向が顕著です。
そこで注目されたのが大手をはじめとして導入され始めていたRPOサービスです。
多様化し、負担の高い採用活動をアウトソーシングすれば自社リソースをコア業務に集中させつつ、質の高い採用活動を実施できます。
これらの背景により、RPOサービスは多くの企業に取り入れられているのです。
2.採用代行(RPO)サービスを利用するメリット
注目の集まるRPOサービスを利用するメリットは、以下の3つです。
- 採用業務を外注してリソースを抑えられる
- 採用効率を上げて優秀な人材にマッチできる
- 入社後のミスマッチを減らせる
(1)採用業務を外注してリソースを抑えられる
RPOサービスは採用業務をアウトソーシングするものであり、自社リソースを消費しません。
そのため、自社の従業員はいつも通りコア業務に集中してもらえます。
採用時期に業務負荷が増えることもなく、残業時間も少なく抑えられるでしょう。
(2)採用効率を上げて優秀な人材にマッチできる
RPOサービスを提供する企業は採用活動のプロであり、各企業が抱える採用課題をヒアリングし、最適な採用方法を実施します。
RPOサービスには採用市場のトレンド、競合の情報も多く集まるため、最新のメソッドを使った採用活動ができます。
そのため、従業員が兼任で採用活動をするよりも効率よく、優秀な人材にマッチできる可能性が高いです。
(3)入社後のミスマッチを減らせる
総合支援型のRPOサービスでは、内定後のフォローまでサポートします。
内定者に対して入社後に担当する業務の説明までしっかり実施するので、内定後に「イメージと違う」と辞退される可能性は下がるでしょう。
これまでリソースの不足から内定者へのフォローができず、辞退者が多かった企業はぜひ利用すべきサービスといえます。
3.採用代行(RPO)サービスを利用するデメリット
RPOサービスの利用にはコストを削減し、採用活動の効率と質を上げるメリットがあります。
その一方で以下のようなデメリットがあることも忘れないようにしましょう。
- 採用業務の外部依存が発生しやすい
- 一定の費用がかかる
(1)採用業務の外部依存が発生しやすい
RPOサービスのなかでも総合支援型を利用する際に起こりやすいのが、外部依存です。
採用活動を自社で実施しないため、採用ノウハウが蓄積できず、いざ自社で採用活動を始めようと思ってもうまくいきません。
このような状況を回避するには、採用ノウハウのレクチャーを受けられるRPOサービスを選ぶことです。
また、RPOの実施する採用活動について打ち合わせの際に質問し、自社にノウハウを継承するように意識しましょう。
(2)一定の費用がかかる
RPOサービスを利用するには、一定の費用がかかります。
特に大手のRPOサービスは中小企業にとってはオーバースペックかつ、費用が高すぎるかもしれません。
月額50万円以上の費用が発生するため、多くの中小企業が自社での採用活動を続け、うまく人手を確保できないのです。
この問題を解決するにはまず、自社で求めるサービスの範囲を検討することです。
オーバースペックすぎるサービスよりも、自社の規模感にあったRPOサービスを選定すれば、費用も安く済むでしょう。
4.2024年最新採用代行(RPO)サービス5社比較
「RPOサービスに興味はあるが、どの会社が良いかわからない」という方のために、2024年最新のRPOサービス情報をまとめました。
5社の比較をおこなっているので、自社の規模感や予算感に合うRPOサービスを選ぶ参考にしてください。
(1)ジンジブ
ジンジブは月額10万円から利用できるRPOサービスです。
高卒・大卒採用の双方に強みを持ち、年間2,000社以上の採用支援を実施するなど実績も豊富です。
人事部パック10では選考の総合的なサポートとアドバイスを、上位プランでは説明会の代行や教育、定着支援までおこないます。
採用アドバイスはどのプランにも含まれており、ノウハウの蓄積も可能です。
他社プランは高額かつオーバースペックだと感じている中小企業も、自社のニーズに合わせてプランを選べるので、導入しやすいRPOサービスといえるでしょう。
プランの選択肢が多く、サポート内容を選定して利用できるRPOサービスを探している方はぜひ問い合わせしてみましょう。
(2)CASTER BIZ recruiting
CASTER BIZ recruitingは、月額44万円から利用できるRPOサービスです。
IT系人材の採用に強みを持っており、これまでに500社を超える企業の採用活動を支援した実績があります。
戦略の立案から応募者対応までに対応し、採用にかかる人的コストを削減できます。
(3)まるごと人事
まるごと人事は、中小企業から大手まで幅広い支援実績をもつRPOサービスです。
採用実績は470社以上、最低契約期間が1ヶ月からとスポット利用が可能で導入しやすいサービスといえます。
採用戦略の実施から実行、振り返りや改善についても幅広く対応しており、採用業務をまるごとアウトソーシングしたい方におすすめです。
(4)core scout
core scoutは、月額429,000円から利用できるIT人材に強いRPOサービスです。
スカウト業務に強みを持ち、候補者のスクリーニングからスカウトメールの作成と送付、対応までを支援します。
採用支援だけでなく内製支援も実施しており、スカウトノウハウをまとめたマニュアルの作成も依頼できます。
(5)TARGET
TARGETはスカウトメールの送信に強みを持つRPOサービスです。
プランはスカウトメール通数に合わせて設定されており、プラン内でスカウト候補者のスクリーニングやメールの送信、対応を任せられます。
3ヶ月81万円からと費用設定はやや高額ですが、スカウトを強化したい企業におすすめです。
5.中小企業が利用すべき採用代行(RPO)サービスとは
RPOサービスは非常に増えていますが、どのような基準で選定すべきかポイントを解説します。
- 毎月発生する費用が高すぎないか
- 採用のどの領域を依頼できるか
- 累計導入社数や過去の実績が多いか
- 採用ノウハウのレクチャーを受けられるか
(1)毎月発生する費用が高すぎないか
RPOサービスの運営元は「採用代行会社・教育研修会社・評価制度構築会社」の3種類であり、この3つの会社が運営するRPOが業界大手になっています。
しかし、これら大手が提供するRPOサービスは、サポート内容が充実しているだけに高額です。
一般的に中小企業が採用専任担当者を雇用した場合、月額30〜40万円のコストがかかります。
大手のRPOサービスを利用するなら、自社で専任者を雇用した方が安く済むケースも多いのです。
さらに、中小企業には不要なサービスが付帯していることも多く、うまく活用できないという問題もあるでしょう。
現場の採用コストとRPOに委託した場合の費用を比較し、予算が合うRPOを選ぶべきです。
(2)採用のどの領域を依頼できるか
RPOサービスはスカウト特化型や採用業務特化型など、幅広い種類があります。
まずは自社が抱えている採用面の課題を洗い出し、どの領域を委託したいのか明確にしましょう。
そのうえで、自社が委託したい領域を依頼できるRPOを利用すべきです。
たとえば、内定辞退社が多いのが課題であれば、内定者へのフォローや定着支援があるサービスを利用しましょう。
このように、自社の課題を解決できるプランを提供しているRPOサービスを選んでください。
(3)累計導入社数や過去の実績が多いか
RPOサービスの多くは定額制であり、仮に採用が上手くいかなくてもコストがかかります。
そこで重要になるのが、RPOサービスを導入した会社の数や支援実績です。
採用市場での経験やノウハウが豊富なRPOサービスほど、効率よく質の高い採用活動が期待できます。
また、自社業界や業種の採用が得意かどうかも重要です。
公式ホームページで累計導入社数や実績を確認して、経験豊富なRPOサービスを選びましょう。
(4)採用ノウハウのレクチャーを受けられるか
RPOサービスのデメリットである外部依存を避けるために、採用ノウハウのレクチャーがある会社を選びましょう。
採用活動を外注し続けるとコストがかかるうえ、自社で採用の内製が難しくなるためです。
プラン内で採用に対するアドバイスがもらえるなど、最新の採用ノウハウをシェアしてくれるRPOサービスを選んでください。
さらに自社の内製が見込めたら徐々に依頼する範囲を減らしていき、2~3年後には完全に内製化できる目指しましょう
6.中小企業向けの採用代行(RPO)サービスなら『ジンジブ:人事部パック』
自社に合うRPOサービスをお探しの方におすすめなのがジンジブの『人事部パック』です。
月額10万円から採用アドバイスや運用代行を自社に必要な分だけ受けられるRPOサービスで、予算を抑えて自社が求める領域のみを外注化できます。
ジンジブは中小企業の支援を1998年より行っている会社です。
従来の高額すぎて中小企業には導入ハードルが高すぎるRPOサービスを変えたいという思いで、『人事部パック』の提供を始めました。
月額10万円〜50万円までプランに幅を持たせ、中小企業それぞれの悩みに合わせてプラン選択ができるのが特徴です。
上位プランでは内定者の定着や研修、評価制度の構築まで実施するなど、委託できる業務の幅が広く、採用代行のみを求める方、会社の改革を考えている方まで利用しやすいRPOサービスです。
まとめ
売り手市場のなか、中小企業が優秀な人材を効率よく確保し、教育・定着するためにRPOサービスの利用は効果的です。
しかし、従来のような高額かつオーバースペック気味なRPOサービスは、中小企業にかえって費用面での負担をかけてしまい、導入のハードルが高くなっていました。
そこでこの記事で紹介した「人事部パック」のような、中小企業に特化したRPOサービスの利用をおすすめします。
「人事部パック」の概要や料金について詳しく知りたい方は、販売代理店『株式会社JITSUGYO』までお問い合わせください。
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