「働きやすい会社」「社員同士の仲が良い」
採用ページで自社の魅力を紹介するとき、こうした言葉を使う企業もあるでしょう。
特徴を短く伝えられる一方、読む人が思い浮かべる職場の姿は同じとは限りません。
企業側は説明したつもりでも、求職者には確かめたいことが残る場合があります。
JITSUGYOは、18~26歳のZ世代の求職活動経験者481人を対象にアンケート調査を実施しました。
その中で、採用情報のどの表現について「具体的な根拠や実際の様子をもっと知りたい」と感じたかを尋ねたところ、
最多は「ワークライフバランスが充実」の25.6%でした。
今回は調査結果をもとに、抽象的になりやすい採用表現をどう具体化すればよいか考えます。
本調査の結果と調査概要は、以下のプレスリリースでも公開しています。
▶ 「働きやすい会社」だけでは伝わらない?Z世代が採用情報に求める“具体性”を独自調査
「ワークライフバランスが充実」の根拠をもっと知りたい人は25.6%
採用情報を見て、根拠や実際の様子をもっと知りたいと感じた表現を尋ねました。
当てはまるものをすべて選んでもらった結果、最多は「ワークライフバランスが充実」25.6%でした。
続いて「社員同士の仲が良い」24.1%が挙がっています。「働きやすい環境」と「有給休暇を取りやすい」は、ともに23.7%。「風通しの良い会社」は23.3%でした。
このほか、「残業が少ない」19.5%、「未経験でも活躍できる」17.7%、「安定した会社」15.2%も挙がりました。

例えば「ワークライフバランスが充実」と聞いて、休日数を思い浮かべる人もいるでしょう。勤務時間の見通しや、休暇の利用を気にする人もいるはずです。
「社員同士の仲が良い」も、仕事以外での交流を想像する人がいる一方、気軽に質問や相談ができる関係を思い浮かべる人もいるでしょう。
また、「働きやすい環境」からは、設備の使いやすさや、無理のない業務分担など、さまざまな特徴が想像できます。
同じ言葉でも、読み手が確かめたい内容は異なります。
JITSUGYOは、そういった魅力を表す言葉に、その理由を添えることが大切だと捉えています。
「自社は何をもってそう説明しているのか」を伝えるためです。
条件以外の魅力では「社員同士の雰囲気が良い」が最多
別の設問では、給与や休日などの条件以外で魅力を感じる企業を尋ねました。
最多は「社員同士の雰囲気が良い」の33.1%でした。「自分らしく働けそう」23.5%、「社員がいきいきと働いている」20.4%が続きます。「未経験から成長できそう」は17.7%でした。

上位には、社員同士の雰囲気、自分らしさ、働く人の様子に関する項目が並びました。
ここからは、求職者が入社後の自分を重ねて企業を見ていることがうかがえます。
周囲とどのように関わるのか、自分に合う環境なのか。その点も、魅力を感じる材料になっているのでしょう。
ただし、これは条件以外について尋ねた結果です。給与や休日より、人間関係を優先しているとまではいえません。
また、職場の雰囲気を魅力と感じる回答がある一方、前の設問では別の傾向も見られました。
「社員同士の仲が良い」という表現について、具体的な様子をもっと知りたいという回答です。
二つは別々の設問であり、同じ人が両方を選んだとは限りませんが、採用情報を考える手がかりになります。
職場の魅力を言葉にするとき、その言葉が指す場面まで伝えられているかを振り返ってみましょう。
抽象的な採用表現を、働く場面が浮かぶ説明へ
では、採用ページの表現をどう見直せばよいのでしょうか。
ここからはJITSUGYOの考察として、表現を具体化する方法を紹介します。
すべての項目を詳しく書く必要はありません。
伝えたい魅力について、確認できる事実や場面を選ぶことが出発点です。
「働きやすい」をどのような働き方なのかに置き換える
「働きやすい会社」は幅広い意味を含む言葉です。
勤務時間、業務の分担、設備、相談体制など、企業が指している内容によって説明も変わります。
まずは、その表現を使った理由を社内で確認してみましょう。
制度を伝えたいのか、日々の仕事の進め方を伝えたいのかを整理します。
以下は、説明を具体化するための確認例です。
自社の実態を確認したうえで、原稿に反映してみるとよいでしょう。
| 表現 | 具体化するために確認する内容 |
| ワークライフバランスが充実 | 勤務日・時間の決まり方、繁忙期の有無、生活と両立しやすい仕組み |
| 有給休暇を取りやすい | 申請方法、業務の調整方法、有給休暇の取得実績 |
| 働きやすい環境 | 負担を減らす設備、業務分担、困ったときの相談先 |
数値を載せる場合は、集計期間や対象を示します。
一つの部署の状況を、全社共通のように説明しないことも大切です。
「仲が良い」を仕事中の関わり方で伝える
社員同士の関係を紹介するとき、懇親会や社内イベントの写真を使う方法があります。
ただ、それだけで日常の仕事中の関わりまで伝わるとは限りません。
入社後の自分を想像するには、例えば次のような場面が参考になります。
- 分からないことを、誰にどう質問しているか
- 忙しい人がいるとき、周囲がどう仕事を分担しているか
- 新人の意見や提案を、どのように受け止めているか
「仲が良い」を伝える際、飲み会や休日の交流を紹介するだけでなく、仕事中の助け合いや相談のしやすさに目を向ける方法もあります。
仕事上の連携や相手を尊重する関わり方も、職場を理解する材料になります。

「自分らしく働けそう」を読み手が判断できる情報にする
「自分らしさ」は人によって意味が異なります。
「自分らしく働けます」と伝える際も、自社の働き方や関わり方を添えてみましょう。
そうすることで、求職者が自分に合いそうかを考えやすくなります。
社員紹介では、感想の背景を聞いてみる方法があります。
「やりがいがあります」という声なら、どの場面でそう感じたのかを掘り下げます。
自分の工夫が仕事に生かされた経験や、周囲に支えられた出来事などです。
入社前と後で印象が変わった点も、参考になるでしょう。
良い面だけを並べず、覚えるのに時間がかかったことを紹介する方法もあります。
今も挑戦していることを伝えてもよいでしょう。
社員個人の経験として具体的に語ることで、求職者は自分との共通点や違いを考えられます。

採用表現を見直すなら、まず一つの言葉から
採用ページ全体を書き直そうとすると、確認や取材の負担も大きくなります。
まずは、自社がよく使う表現を一つ選んでみてください。
次の順で確認すると、追加すべき説明を整理できます。
- 何を伝えたい言葉か
制度、働き方、人との関わりなど、自社が指している内容を明確にします。 - どの事実や場面で説明できるか
担当部署への確認や社員への取材を通じて、具体例を集めます。 - 読み手が何を判断できるか
入社後の生活や仕事を考える材料になっているか、原稿を読み返します。
魅力的に見せるためのエピソードをつくるのではなく、実際にある情報から言葉の意味を伝える。
そうすれば、短い紹介文にも自社ならではの説明を添えられます。
AI就活時代も、魅力の言葉を支えるのは企業自身の情報
今回の調査では、直近の求職活動で何らかの形で生成AIを利用した人は70.9%でした。
一方、企業について調べる際に利用した情報源では、「企業の公式ホームページ」が42.2%で最多でした。
▼Z世代採用調査 #1|AI就活とは?求職活動で70.9%が生成AIを利用
生成AIの活用が広がる中でも、企業自身が発信する情報は、求職者の主な確認先になっています。
企業を知る手段が増えても、その会社の実態を確かめるには、企業自身が確認し、公開する具体的な情報が欠かせません。
生成AIによる情報の理解・参照を意識する取り組みは、LLMOと呼ばれることがあります。その土台になるのも、企業側が説明できる情報です。
採用表現の根拠となる内容を、自社サイトや採用ページに文章で掲載する。
変更があれば更新する。
こうした積み重ねが基本になります。
仕事の流れや人との関わりには、写真や映像を組み合わせる方法もあります。
制度や条件は文章で確認できるように残し、具体的な場面を視覚的に補う使い方です。
JITSUGYOでは、企業への取材を通じて伝えるべき情報を整理し、仕事の流れや働く人の姿を視覚的に伝える「採用革命®アニメーション」を提供しています。
「働きやすい」「仲が良い」という言葉の先にある、自社の実際の姿をどう届けるか。
採用情報の具体化を考える際には、こうした映像の活用もご検討ください。
▶採用革命®アニメーション:https://saiyokakumei.jp/
▶制作実績:https://saiyokakumei.jp/#works
▶お問い合わせ:https://saiyokakumei.jp/animation/contact/
調査概要・出典
調査名:求職活動における企業情報収集に関するアンケート
調査対象:18歳~26歳のZ世代求職活動経験者(新卒・転職問わず)
調査地域:全国
調査期間:2026年9月4日(金)~9月5日(土)
調査方法:インターネット調査
有効回答数:481サンプル
調査機関:株式会社マーケティングアプリケーションズ
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採用革命®アニメーション編集部
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