「採用動画とは?どのようなメリットがある?」
「採用動画の作り方は、自主制作と制作会社への依頼どちらが良いのだろう」
求人広告に採用動画を使えば、効率的に自社の魅力を求職者へ伝えられます。
この記事では採用動画の概要や種類、制作するメリットやデメリット、作り方の流れやコツ、成功事例を紹介します。
最後まで読めば、採用動画についての基礎知識がつき効果の高い求人広告が打てるでしょう!
1.採用動画とは
採用動画とは、以下のような動画です。
- 採用広告の一環で活用する動画のこと
- 採用動画の種類
採用を効率化し、動画で自社の事業や魅力を伝えたい方は参考にしてください。
(1)採用広告の一環で活用する動画のこと
採用動画とは、採用広告の1つです。
会社の説明資料と同じように、事業説明や社員インタビューなどを動画化して公開します。
近年は多くの企業が採用広告を動画にしており、テキストでは伝わらない視覚的な情報を求職者へ提示するケースが増えています。
(2)採用動画のおおまかな種類
採用動画の種類は主に2つです。
- 新卒向け採用動画
- 中途採用向け採用動画
1つずつ内容を解説します。
#1:新卒向け採用動画
採用動画の1つ目の種類は、新卒の学生に向けて作る採用動画です。
就労経験がない若者は、社会への不安から入社する企業の評判、実際の社員の声を聞きたいと望んでいます。
そのような学生へ、自社で働くとどのような仕事を担当できるかを説明したり、社員が入社して感じたことなどをまとめた動画が、新卒向け採用動画です。
新卒向け採用動画については、以下の記事で紹介しています。
#2:中途採用向け採用動画
もう1つの採用動画が、中途採用向け採用動画です。
中途採用者は就労経験があり、自ら望む業種・企業を探して転職志望してきます。
すでに就労経験があることから、会社の待遇やキャリアに関心が強い場合が多いため、転職者向けには自社のキャリアプランや待遇をわかりやすく動画にする企業が多いです。
2.採用動画の制作方法
採用動画の制作方法をまとめました。
- 自社で制作する
- 制作会社へ依頼する
採用動画を作りたい企業担当者の方は、この2つから制作方法を選びましょう。
(1)自社で制作する
採用動画は自社で制作できます。
カメラがあればインタビュー動画などは撮影可能です。
また、アニメーションならアニメーション作成サイトなどを使って手軽に制作できます。
外注するよりも費用が安価で、コストを抑えて採用動画を制作できる点がメリットです。
ただし自社で制作する場合は、シナリオ構成から編集まで社内の人間で実施するため、通常業務に負荷がかかる点がデメリットです。
採用動画の作り方は、以下の記事で紹介しています。
(2)制作会社へ依頼する
採用動画を制作会社へ外注する方法もあります。
動画制作会社は動画作りのプロであり、質の高い採用動画を作ってくれる点が最大のメリットです。
制作会社へ任せれば、求職者が視聴後に応募ボタンを押したくなるようなシナリオ作りから編集作業まで、一括で依頼できます。
費用はかかりますが、質が高く人的コストを圧迫せずに採用動画を作りたいなら制作会社がおすすめです。
採用動画を制作会社へ依頼する方法やおすすめの会社は、以下の記事でまとめました。
3.採用動画の5つのメリット
採用動画を制作する5つのメリットを紹介します。
- 採用広告の効果を高める
- 採用効率が上がる
- 求職者に情報が伝わりやすい
- YouTubeなどSNSで拡散されやすい
- 入社後のギャップを減らせる
採用動画制作が必要か迷っている方は、まだメリットをはっきり理解していないのかもしれません。
ここから説明する採用動画のメリットを読んで、制作への意欲を高めてください。
(1)採用広告の効果を高める
採用動画は、採用広告の効果を高めます。
事実近年の採用市場では、採用動画で求人広告を打つのが一般的になっています。
理由は、Z世代以降の若者はテキストよりも動画媒体に親しみを持っていること、またテキストよりも動画の方が内容が伝わりやすいからです。
情報を短時間で効率よく得られる動画は、特にZ世代以降の若者と親和性が高い求人広告の方法です。
採用動画の効果について詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せて読んでみてください。
(2)採用効率が上がる
採用動画を制作することで、採用効率が上がります。
一度動画を制作すれば何度でも使い回しでき、またYouTubeなどに投稿しておくだけで、いちいち求職者に資料を送る手間もありません。
動画のリンクをメールなどで共有して、みてもらうだけで済むため圧倒的に手間を省けます。
(3)求職者に情報が伝わりやすい
採用動画は、従来の紙媒体の資料よりも情報が伝わりやすい性質を持っています。
動画はテキストよりも約5,000倍もの情報量を、同じ所要時間で伝えられるからです。
Z世代は特にタイパ(タイムパフォーマンス)を重視し、就職活動でも効率よく企業の情報を収集したいと考えます。
多くの情報をわかりやすく伝えられる点でも、採用動画は求人広告の効果を最大限に高めます。
(4)YouTubeなどSNSで拡散されやすい
採用動画はYouTubeなどSNSで拡散されやすいです。
たとえば企業の採用チャンネルに採用動画をアップしておけば、視聴者がX(旧Twitter)で拡散して、より多くの人に自社認知を高められるかもしれません。
自社の想定したターゲット以外からも、求人広告へ応募が来る可能性もあります。
(5)入社後のギャップを減らせる
採用動画は、入社後のギャップを減らす効果もあります。
動画はビジュアルで会社の雰囲気や社風を伝える効果が高く、入社前に働いた後のイメージを正確に伝えられるからです。
たとえば朝礼の風景を動画にして公開したり、社員の1日のルーティン動画を公開すれば、働く前から働き方のイメージが見えてきます。
入社後ギャップを減らせば、早期に離職する人材も減るため、企業にとってもメリットが大きいです。
4.採用動画の3つのデメリット
採用動画は採用効率を上げるのに最適な方法ですが、3つのデメリットがある点も覚えておいてください。
- 動画の種類によっては制作費用が高い
- 自社制作の場合は人的・時間的コストがかかる
- 内容によっては最後まで視聴してもらえない
メリットとデメリットをよく比較して、採用動画制作が必要かどうか考えましょう。
(1)動画の種類によっては制作費用が高い
採用動画は動画の種類によって制作費用が変わります。
実写動画が特に費用が高く、社員密着動画などは100万円以上のコストがかかるケースもあります。
採用動画を外注する場合の費用目安は、ホワイトボードアニメーションなどの比較的簡易なアニメーションでも1本あたり10万円です。
数本作るだけで数十万円の予算が必要であるため、予算面も検討してください。
採用動画の制作費用については、以下の記事で詳しくまとめています。
(2)自社制作の場合は人的・時間的コストがかかる
採用動画を自社で制作する場合は、人的・時間的なコストがかかります。
経験がない状態からアニメーションや動画を制作するため、かなり時間がかかるでしょう。
そのため通常業務に支障が出たり、同じチームに属する人のサポートも必要となります。
また、動画制作が思ったように行かずに採用時期までに動画が完成しないなどのデメリットも想定されます。
(3)内容によっては最後まで視聴してもらえない
採用動画の質が低いと、最後まで視聴してもらえないリスクがあります。
編集が荒かったり、動画の内容やシナリオが面白くないと、視聴者が途中で再生をやめてしまうためです。
特に自社で採用動画を自作した場合などは、編集やシナリオ構築の技術がないため、採用動画の質が他社より劣るかもしれません。
質の高い採用動画を作りたいなら、制作会社へ依頼した方が良いでしょう。
5.採用動画の種類
採用動画の種類を5つ紹介します。
- アニメーション
- コンセプトムービー
- インタビュー・座談会
- 社内見学
- ドキュメンタリー
自社でどのような採用動画を作りたいか検討しましょう。
(1)アニメーション
採用動画をアニメーションで制作する企業も多いです。
アニメーションは若者にとって親しみがあり、また気軽に視聴できる点が特徴です。
事業説明や業績についての説明は、どうしても若者からはとっつきにくい印象があります。
難しい内容をアニメーションにすれば、若者も楽しく内容を理解できるため、情報が伝わりやすいです。
採用動画をアニメーションにするメリットや作り方は、以下の記事をご覧ください。
(2)コンセプトムービー
最近はコンセプトムービーを採用広告に使う企業も増えてきました。
コンセプトムービーとは、自社の理念をテーマとしたCMのような動画です。
例として、横浜市役所の採用コンセプトムービーを紹介します。
市役所で働くやりがい、魅力をビジュアルで伝える効果的な採用動画の1つです。
(3)インタビュー・座談会
採用動画にインタビューや座談会を取り入れる形式も人気です。
入社数年の社員を中心にインタビューや座談会を実施し、社員たちが入社後に感じたギャップややりがい、困っていることなどを赤裸々に語ってもらいます。
入社前に社風や社員の様子を推しはかることができ、事前に働いている社員の口コミを見る感覚で視聴できることから、求職者からのニーズが高い動画です。
(4)社内見学
オフィスの様子、会社の周りを撮影した社内見学動画も、採用広告でよく使われます。
ビルの入り口からオフィスへ入る様子を撮影し、社内で行われているミーティングの様子を写すなど、よりハッキリ入社後のイメージを高められる動画です。
(5)ドキュメンタリー
社員の1日に密着したドキュメンタリー形式の採用動画も、トレンドになっています。
1日の仕事を追いながら、合間にインタビューを入れる構成の動画が多いです。
実際に社員が働く様子を視聴できるため、求職者の仕事への憧れを強める効果があります。
6.採用動画の作り方の流れ
採用動画を制作する際の流れを紹介します。
- ターゲットのペルソナを決める
- 採用動画の制作方法を決める
- 動画テーマを絞り込む
- 動画の構成・シナリオを決める
- 動画撮影やアニメーション作成をする
- 作成した動画を編集する
- YouTubeや採用ページにアップロードする
どのように自社で採用動画を制作すれば良いかの参考にしてください。
(1)ターゲットのペルソナを決める
採用動画を作る前に、求職者のペルソナを設定しましょう。
ペルソナによって、採用動画のシナリオや構成が変わるためです。
たとえば新卒採用に向けての動画であれば、仕事内容や1日のスケジュール、働いている先輩たちの生の声を多く取り入れると良いでしょう。
新卒の学生は就労経験がなく、社会への不安と期待という矛盾した感情を併せ持っているためです。
反対に中途採用者に向けては、待遇や条件面、キャリア制度などがわかりやすく伝わる動画が効果的です。
すでに就労経験がある中途採用者は、ステップアップのために転職志望しているケースが多く、今の企業より条件が良いかを重視します。
もちろんペルソナは新卒・中途以外にも性別や性格、ライフスタイルまで細かく設定することで、より深く心に刺さるシナリオ作りに役立つので、細かく設定しましょう。
(2)採用動画の制作方法を決める
採用動画の作り方を決めましょう。
実写で採用動画を作るのか、アニメーションで作るのか決めてください。
作り方に応じて用意する機材やツールが異なるため、最初の段階で作り方を決めておきましょう。
(3)動画テーマを絞り込む
次に採用動画のテーマを絞り込みます。
採用動画の基本は、1つの動画に1つのテーマです。
それ以上テーマを盛り込むと、内容が散漫になってメッセージが伝わりません。
複数テーマを入れたいときは、個別に動画を作りましょう。
(4)動画の構成・シナリオを決める
作成したテーマに沿って、採用動画の構成やシナリオを決めましょう。
自社の協力し合える社風をテーマに動画を作るのであれば、以下のようなシナリオが考えられます。
『社員が会社でトラブルに巻き込まれたものの、自身の機転と周囲のアドバイスによって問題を解決し、より成長する』
テーマに沿ってシナリオを考えて、その後細かなセリフやカットについて考えると、上手にシナリオが作れます。
(5)動画撮影やアニメーション作成をする
シナリオに沿って撮影、またはアニメーションを作成します。
あらかじめシナリオを作ってあるため、そのシナリオに沿って必要なシーンを撮影・作成してください。
(6)作成した動画を編集する
次に撮影・作成した動画を編集します。
作成したばかりの動画やアニメーションは無駄なシーンが含まれていたり、そのままではインパクトが足りません。
冗長なシーンをカットしたり、BGMやナレーションを入れることで、テンポがよく最後まで視聴しやすい動画に調整しましょう。
(7)YouTubeや採用ページにアップロードする
最後に制作した採用動画を、YouTubeや採用ページにアップロードします。
YouTubeなどのSNSも活用すると、自社を認知している求職者以外からの応募が期待できます。
7.採用動画を作る際のポイント
採用動画を作るときのポイントを紹介します。
- 視聴者に最後まで見てもらえる構成を考える
- 求職者のニーズを反映させる
- 採用動画のトレンドを意識する
自社で採用動画を制作する際は、求職者の目線で制作するようにしてください。
(1)視聴者に最後まで見てもらえる構成を考える
採用動画を作るときは、視聴者が最後まで飽きずにみられるか考えましょう。
ただ淡々と会社の事業内容を説明しているだけの動画は、退屈に感じてしまいます。
事業内容を説明する際は、インフォグラフィックを活用するなどして、視聴者が画面に注目してくれるようにするなどの工夫が必要です。
また構成やシナリオも重要で、視聴者をストーリーに引き込める内容か検討しましょう。
視聴者が最後まで見たくなる動画作りのコツは、以下の記事でまとめています。
(2)求職者のニーズを反映させる
採用動画には自社が伝えたいことよりも、求職者のニーズを多く盛り込みましょう。
求職者が知りたい情報が入っていないと、採用動画の意味がありません。
たとえば自社の長所や功績ばかりアピールし、求職者が知りたい働き方や待遇の情報がなければ、会社に魅力を感じてもらえないでしょう。
自社が伝えたいことは1つに絞り、それ以外は求職者が求める情報を動画に入れてください。
(3)採用動画のトレンドを意識する
採用動画のトレンドを調べ、動画制作に活かしましょう。
編集が古いと視聴者が最後まで見てくれず、途中で再生を止めたり、企業に対して良いイメージを抱かない可能性があるためです。
イマドキなイメージがある編集を取り入れることで、企業のブランディングにも役立ちます。
採用動画のトレンドについては、以下の記事で紹介しています。
8.制作した採用動画の運用方法
制作した採用動画の運用方法は主に2つです。
自社採用ページで運用する
YouTubeなどのSNSで運用する
採用動画を作って応募してきた人材に見てもらうだけでは、せっかくの採用動画の効果を最大限にできません。
運用方法を学び、採用動画を活用しましょう!
(1)自社採用ページで運用する
制作した採用動画は、自社の求人広告や採用ページにて公開しましょう。
自社をすでに認知している求職者が視聴し、情報収集に利用できるためです。
また、自社採用ページに採用動画を埋め込んでおくと、SEO対策となり検索エンジンからの流入が増える効果もあります。
(2)YouTubeなどのSNSで運用する
自社ホームページだけでなく、YouTubeなどのSNSでも採用動画を運用しましょう。
採用チャンネルを解説し、採用動画を公開しておけば自社を認知していない求職者が動画を視聴し、企業に魅力を感じてくれるかもしれません。
またYouTubeなどの動画は簡単に拡散できるため、より多くの求職者に自社の求人広告を見てもらえる可能性があります。
採用動画をYouTubeで運用する方法やメリットについては、以下の記事を参考にしてください!
9.応募率がアップした採用動画の成功事例
採用動画によって応募率がアップした事例を2つ紹介します。
- 株式会社JITSUGYO
- トヨタ自動車株式会社
成功事例を参考にして、採用動画制作に活かしましょう。
(1)株式会社JITSUGYO
株式会社JITSUGYOは、創業65年以上の広告会社です。
採用にアニメーション動画を使っており、親しみやすいイメージの会社説明動画を公開しています。
実写とアニメーションを組み合わせて、飽きが来ず視聴者に対して情報が伝わる作りになっている動画です。
会社説明動画ながら、キャラクターが登場して動く様子につい注目してしまい、会社の説明などの難しい情報も頭に入りやすい構成となっています。
(2)トヨタ自動車株式会社
トヨタ自動車株式会社は、若手社員座談会映像を公開しています。
新入社員のみが動画に登場し、入社後のイメージギャップについて語り合う作りです。
求職者と立場の近い新入社員の入社後のエピソードを聞くことで、求職者が入社したあとのイメージを持ちやすくしています。
その他採用動画の事例については、以下の記事も参考にしてください。
採用動画で全国の求職者に求人情報を見てもらいましょう!
採用動画は企業の魅力を求職者に効率的に伝えられる方法です。
アニメーション、実写を用いて、求職者が応募したくなる動画を作って公開してみましょう!
採用動画作りの流れやコツ、事例は記事内で紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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